Windows10 上の Ubuntu から “curl localhost” を実行すると “Connection refused” になる原因

以前、リダイレクトの動作について調べた記事、Windows 上の Ubuntu から curl ができなかったので、その原因を調べました。

参考までに、こちらの記事でリダイレクトの動作を確認しています。ぜひ見てください。

リダイレクトの仕組み知ってる？Flask で調べるてみるのだ。

localhost ではなく、正しい IP を指定する

エラーがでる原因は簡単で、Windows 上の Ubuntu は、別のネットワークにあるため、localhost では接続できていませんでした。

コマンドプロンプトから ipconfig で WSL の情報を取得できます。

C:\>ipconfig

Windows IP Configuration

Ethernet adapter vEthernet (WSL):

   Connection-specific DNS Suffix  . :
   Link-local IPv6 Address . . . . . : fe80::853:aefe:83ca:8578%64
   IPv4 Address. . . . . . . . . . . : 172.17.126.149
   Subnet Mask . . . . . . . . . . . : 255.255.255.240
   Default Gateway . . . . . . . . . :

こちらの環境では、172.17.126.149 だということがわかります。

逆に、Ubuntu 上で Apache や Nginx などのサービスを起動した場合は、

Ubuntu 上では curl localhost が問題なく実行できる
コマンドプロンプトからは、WSL の IP を指定する必要がある

となります。

アプリ側 (例: Flask) も変更する

ただ、正しい IP を指定しただけでは、まだエラーがでます。

理由は、アプリ側で全てのリクエストを受け付ける必要があるからです。
(参考: Flask – Externally Visible Server)

Flask の場合は、host=”0.0.0.0″ を指定する必要があります。

# コマンドプロンプトから flask run で起動する場合
flask run --host=0.0.0.0

# python app.py で起動する場合
app.run(host="0.0.0.0")

これで、curl を使って、POST リクエスト送ったり、ヘッダー情報の確認ができるようになります！

実は、コマンドプロンプトから curl ができたという事実

と、ここまで調査したのですが、実は

Windows 10 1803 から標準で curl が使える ようです。。
(参考: Tar and Curl Come to Windows!)

無駄な調査をしてしまった気もしたが、原因が分かったのだからこれで良しとしよう。。。うん。